愛と金星の奇跡(前編)

ヴェーダ占星術は、惑星によってわたしたちのカルマを表現します。惑星は、サインやハウスの配置、ルーラーシップ、アスペクトなどによって強くなることもあれば弱くなることもあります。惑星が強いとは、その惑星の肯定的なテーマを持ち合わせていることを意味します。たとえば、金星が自室の天秤座にあり、しかもそれが吉ハウスの第5ハウスで、木星のような吉星からアスペクトされているなら、自分のなかにある愛や同情心といった金星の肯定的なテーマが強調されます。

金星の奇跡_D1
ネータル・チャート

金星の奇跡_D9
ナヴァムシャ・チャート
最近、とても強い金星の持ち主のリーディングをしました。彼女は、結婚式のオーガナイザーでした。いかにも金星が強そうだと思いませんか? けれども、リーディングの終わり近くになって、彼女は、20年前に彼女の身に降りかかった恐ろしい出来事について語ってくれました。その出来事の結末は、奇跡とはいえないとしても、驚愕に値するものでした。

20年前、彼女は静かな田舎道を歩いていました。突然、うしろから車が追いかけてきて、あわや彼女にぶつかるというところで停車しました。すると、だらしない格好の男がなかから現れて、彼女をつかんで車のなかに押し込んでそのまま走り去りました。ふつうの人なら、ここまででもうじゅうぶんの恐怖を味わっているはずですが、彼女の場合、ここで終わりませんでした。男は、力に任せて彼女に暴行を加えました。彼女は、しかし、その最中に男の顔を見上げ、男の頬に手を当て、慈悲の笑みを浮かべました。彼女の意外な反応に男は驚き、その場で泣き崩れてしまいました。

「俺は、もうこれ以上、こんな生き方はできない。警察につきだしてくれないか」

彼女は言われたとおりにしました。男は、彼女と一緒に警察署に直行し、刑務所に入りました。しかし、男は変わりました。男は、「父親のように振る舞ってきたが、もうこれ以上我慢できない」と彼女に言いました。慈悲の笑みが、男の人生を180度変えてしまったのです。

彼女はやはり、この出来事のトラウマに苦しんでいました。しかし、愛の力によって危機を脱することができるという貴重な教訓を得ることができました。

彼女のチャートの分析は、次回おこなうことにしましょう。

S.Shimizu
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