ひとつ前のダシャーの影響

友人にプロのサイキックがいます。彼は、「未来は兆候というかたちでいまに姿を現す。未来について知りたければ、現在と過去について見ればいい」と言いま す。ダシャー分析において、この考えはしばしば無視されます。次に巡ってくるダシャーを独立のものとして捉え、現在のダシャーと切り離して考える傾向がわ たしたちにあります。しかし、実際には、いまのダシャーはひとつ前のダシャーのうえになりたっています。それはたとえれば、子供時代をどのように過ごすか で、大人になってどのように過ごすことになるかが決まるのとおなじです。おなじように、現在のダシャーも、前のダシャーの続きと考える必要があります。
予言者エリザベス・クレアのチャートは、ひとつ前のダシャーを見ずに現在のダシャーを読み取ろうとすると大きく読みを外してしまう好例です。

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Elizabeth Clare Prophet's Natal Chart

彼女は現在ラーフ期を過ごしています。

ラーフ期は2000年9月20日から始まりました。ラーフは5ハウスに在住し、第ハウスと10ハウスを支配す る木星からアスペクトされています。この木星とラーフのコンビネーションは、王者のコンビネーションとして知られるラージャ・ヨーガを形成します。ですか ら、ラーフだけを見るなら、この時期は仕事と結婚に適した時期であると断じてしまうかも知れません。なぜなら、木星は結婚の第7ハウスを支配し、職業の 10ハウスも支配しているからです。あるいは、現在のラーフ期は創造性を発揮する一方で、教師として活躍する時期であると読み解くかも知れません。ラーフ は創造性の5ハウスに在住し、木星は生来的に教師を現します。

しかし、18年間続くラーフ期に辿り着く前に、彼女は7年間の火星期を過ごさなければなりませんでした。彼女の火星期は、実はラーフ期の本当の姿を物語っているのです。

クレアの火星はアリシュタ・ヨーガを形成しています。アリシュタ・ヨーガとは、不幸・障害のコンビネーションです。火星は凶星で、アセンダントとそのルー ラーである水星にアスペクトしています。火星はまた、健康のカラカである太陽にもアスペクトしています。そして、8ハウスのルーラーである土星とは、た がいにアスペクトしあっています。くわえて、火星は、アセンダントから見ても月から見ても、病気と衝突の第6ハウスを支配しています。

ですから、火星期は彼女にとってたいへん厳しい7年間であったわけです。彼女は、多くの人から訴えられました。彼女が経営していた会社は、多くの従業員を 失い、一新を余儀なくされました。しかし極めつけは、彼女自身がアルツハイマー病に伏してしまったことでしょう。1999年、クレアは正式にアルツハイ マー病を告知されました。ラーフ期はすでに始まっており、彼女は会社経営から退かなければなりませんでした。彼女のアルツハイマー病はすでに膏肓にいたっ ており、しゃべることも家族を見分けることもできなくなっていました。

火星が傷ついている事実を見逃していたら、ラーフ期を正しく理解することはできませんでした。現在彼女がどのような状態にあるのかを知る手がかりは、ラー フだけを見るなら、月から見るとラーフは、孤立や隔離を意味する12ハウスに在住していることだけです。

彼女は現在24時間体勢で看病を受けています。 創造性を発揮しているわけでもなく、教師として活躍しているわけでもありません。それらの活動は、すでにそのまえのダシャー期にやり終えていました。彼女 の会社は、一時期、全世界に数千人の従業員を抱えていました。75冊以上の本を出版し、4回結婚し、5人の子供をもうけました。火星期は、終わりの始まり だったのです。
S.Shimizu
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