占星術家がいちばん苦悩するとき

By K.N. Rao, from Timing Events Through Vimshottari Dasha - ch. 10

他の占星術家と同じく、わたしも占星術家として大変な困難を感じるときがあります。そんなときは心で祈り、目前のホロスコープに意識を集中します。

わたしの話を聞いてください。

1992年8月、マディヤ・プラデッシュ州とデリーの医師たちが、わたしの友人の次男を診察しました。友人は、わたしのかつて働いていた職場でわたしより かなり若いのですが、すでに息子のことについて半分諦めかけていました。彼は、最初わたしにみてもらうのをためらっていましたが、おそらく彼の妻の勧めも あったのでしょう、決心して息子のホロスコープを携えてわたしを訪ねてきました。

ホロスコープを検討し、彼に唐突に尋ねました。

「息子さんはどこにいるのですか?」
「外に止めてある車のなかです。妻と一緒にいます」

気がとがめたので、部屋に入ってくるように言いました。
連れてこられた息子はほとんど意識がなく、歩くことも座ることもできませんでした。

「どうしたのですか?」

医者はただ脳の一部が損傷しているとだけと言ったそうでした。たぶん、毎日通っていたプールで、プールの壁に頭をぶつけたのだろうということでした。処置は効かなかったようです。諦めの空気があたりに流れていました。


両親は、いつどのようにして息子がこのようになったのかわかりませんでした。少年の異常に気づいたのは1992年8月のことでした。

Head_Injury_Boy_rasiHead_Injury_Boy_rasi
Natal Chart

静的分析

ホロスコープには、あきらかにネガティブなポイントがいくつかあります。

1.ラグナ・ロードの水星はケートゥと同じ度数で接合している。さらに火星のアスペクトも受けている。

2.ラグナには2大凶星の火星と土星が在住している。第6ハウスと第8ハウスのルーラーである。

3.月は第6ハウスに在住し、配置は良くない。

4.ケンドラ・ハウスには吉星がひとつしかなく、それは深く傷ついた水星である。


動的分析

ダシャー分析

1.ダシャーは木星期でした。木星はマラカの第2ハウスに在住し、月から見ると第2ハウスのルーラーでもあります。しかし、ラシでもナヴァムシャでも木星は傷ついていません。

2.サブ…ダシャーは水星でした。水星はラグナ・ロードで、この時期に身体に起こったトラブルが深刻なのは、このためです。

3.水星は深く傷ついており、月から見ると第8ハウスを支配しています。

4.サブサブダシャーも良くありません。太陽は第12ハウスのルーラーで、深く傷ついており、月も第6ハウスにあってとても傷ついています。

5.第3ハウスと第8ハウスを支配する火星は、乙女座アセンダントにとって凶星です。

6.ラーフは第10ハウスに在住し、水星と木星という2つの吉星のアスペクトを受けているので、このサブサブダシャーに望みがまだある。

7.そして、木星のサブサブダシャー。木星は、子供を意味する月にアスペクトしているので、最大の最良の救いの惑星である。

トランジット分析

8.一番重要な要因は、彼の息子のサディ・サティが始まったばかりだということです。しかも、サルヴァシュタカヴァルガでもっとも点数の低いところを土星はトランジットしています。サディ・サティは1993年3月5日まで続きます。

9.同じくらい良くないのは、土星がトランジットしている山羊座は、第3ハウスと第8ハウスを支配する火星のビナシュタカヴァルガが0点であることです。

上記9つのポイントは良くない点です。

Head_Injury_Boy_transit92
Transits on August 18, 1992

Head_Injury_Boy_sarva
Sarvashtakavarga

Head_Injury_Boy_binna_Mars
Binnashtakavarga of Mars

良い点

1.息子が誕生したのは、シュクラパクシャ(明るい2週間)の夜の時間帯でした。占星術の古典に書かれてあるように、明るい月は、まさに女神のように子供を守護してくれるはずです。

2.月には木星がアスペクトしているのも良い点です。

3.いくつかの占星術の古典には、夜に生まれるとラグナに凶星たちが宿り、それらが守護してくれると書かれてあります。

もっとも重要なポイントは、木星が子供の月にアスペクトしている事実です。祈りを捧げる必要があります。木星はシヴァ神、偉大なムリチュンジャーヤ・マントラのトリヤンバカ神です。

わたしは両親と一緒にムリチュンジャーヤ・マントラを唱え、それを定期的に唱えるように言いました。そして1993年4月、子供は通常の状態に戻ることができました。

Head_Injury_Boy_transit93
Transits on April 1, 1993

1993年3月、土星が水瓶座にトランジットしてから、子供は快復し始め、そして木星/水星/木星期の1993年4月、子供は普通の状態に戻りました。

これは、1990年11月にわたしが退職した会計検査院に勤務するアヴァダーニの次男のストーリーです。

reprinted with permission
S.Shimizu
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