滝沢クリサヘル ─その3─ 死期の検証

清水俊介の記事です。

実践コース「アシュタカヴァルガ」の授業で死期を求める方法についても紹介しました。 授業に参加した方のために応用例として滝沢クリサヘルの例を掲載しておきます。 ポイントは、ショダヤ・ピンダの計算です。これをしっかり理解しているかどうかです。理解できていれば、あとは計算です。

ジョーティシュといえば死期がわかることで有名です。インドでジョーティシュの鑑定を受けると、相談者が望んでいなくても、寿命を告げられることがありま す。何歳のとき、そのときのナクシャトラ(宿曜)は何で、ティティ(白分・黒分)は何だと。自分の死期を面と向かって告げられたことのない多くの日本人に とって、それは衝撃的な経験です。

死期を求める方法は多くあります。しかしほとんどの場合、複雑怪奇な計算を伴います。死期を求める作業は、リーディングというよりも、むしろ「計算」なのです。そこに違和感を覚える人は少なくありません。

死期の特定は決して簡単ではありません。結論からいえば、なかなかあたりません。

また、本人ではなく家族の死について、本人のホロスコープからどこまでわかるのか? という問題もあります。サヘル・ローズさんの場合がそうです。

滝沢クリサヘルことサヘル・ローズさんのご家族を襲った惨劇を切り口にここまで分析を進めてきました。最後に彼女のホロスコープからわかるご両親の死期について別の角度から検証してみたいと思います。(今回の話はカタカナがたくさんでてきてかなりわかりにくいかも知れません)

アシュタカヴァルガと死期

アシュタカヴァルガには、父親や母親の死期を求める方法があります。ビナシュタカヴァルガ(BAV)からショディア・ピンダ(SP)という値を求め、それをもとに土星や木星、太陽などのトランジットで危険な時期を求める方法です。

ビナシュタカヴァルガ(BAV)はバラハミヒラの方法で求めます。ショディア・ピンダ(SP)は、ビナシュタカヴァルガ(BAV)に2種類のリダクション(減算)を施し、それらに係数を掛け合わせた後、惑星ごとに集計して求めます。

ショディア・ピンダ(SP)の計算過程はとても煩雑なため、ここでは紹介できせん。また、シュリKNラオ式のショディア・ピンダ(SP)の計算法をサポートするソフトは日本では市販されておりません。ショディア・ピンダ(SP)は手で計算して求めることになります。

Sahel_Rose_D1
Rasi D1

Binashtakavarga
太陽と月のビナシュタカヴァルガ(BAV)

Sahel_Rose_ShodhyaPinda
ショディヤ・ピンダ(SP)

父親の他界:

まずサヘル・ローズさんのホロスコープから、彼女の父親の死期について検証します。彼女のラグナが獅子座であるとした場合の計算です。

①土星のトランジット

太陽のショディヤ・ピンダ(SP)に、太陽が在住するサインから数えた9ハウス目のビナシュタカヴァルガ(BAV)の値(太陽のビナシュタカヴァルガ)を 掛けます。さらに27で割って余りを求めます。アシュヴィニーあるいは土星が在住するナクシャトラからこの余りの数だけ前進させたところにあるナクシャト ラあるいはそのトラインを土星がトランジットするときは、父親にとって致命的となります。

太陽のショディヤ・ピンダ(BAV):129
太陽から数えた9ハウス目の値(太陽のビナシュタカヴァルガ):7
129 x 7 = 903 → 903 = 27 x 33 + 12

12番目のナクシャトラはウッタラ・ファールグニー。そのトラインのナクシャトラは、ウッタラーシャダー、クリッティカーです。

4歳の時彼女は家族を失っています。それが4歳のいつのことだったのかわかりませんが、1990年2月から7月まで、つまり彼女が4歳後半のとき、土星はウッタラーシャダーの上をトランジットしていました。父親にとって不吉な時期でした。

②木星のトランジット

太陽のショディヤ・ピンダ(SP)に、木星が在住するサインから数えた7ハウス目のビナシュタカヴァルガ(BAV)の値(太陽のビナシュタカヴァルガ)を 掛けます。さらに27で割って余りを求めます。アシュヴィニーあるいは木星が在住するナクシャトラからこの余りの数だけ前進させたところにあるナクシャト ラあるいはそのトラインを木星がトランジットするときは、父親にとって致命的となります。

太陽のショディヤ・ピンダ(SP):129
木星から数えた7ハウス目の値(太陽のビナシュタカヴァルガ):5
129 x 5 = 645 → 645 = 27 x 23 + 24

24番目のナクシャトラはシャタビシャー。そのトラインのナクシャトラは、アールドラー、スワティーです。

1989年8月から1990年5月頃まで、彼女がちょうど4歳のとき、木星はアールドラーの上をトランジットしていました。

彼女が4歳の後半のとき、木星と土星は父親にとって致命的なナクシャトラをトランジットしていたことがわかります。

母親の他界:

次に、同じくサヘル・ローズさんのホロスコープから、彼女の母親の他界についても検証してみましょう。

①土星のトランジット

月のショディヤ・ピンダに(SP)、月が在住するサインから数えた4ハウス目のビナシュタカヴァルガ(BAV)の値(月のビナシュタカヴァルガ)を掛けま す。さらに27で割って余りを求めます。アシュヴィニーからこの余りの数だけ前進させたところにあるナクシャトラあるいはそのトラインを土星がトランジッ トするときは、母親にとって致命的となります。

月のショディヤ・ピンダ(SP):241
月から数えた4ハウス目のビンドゥー(月のビナシュタカヴァルガ):4
241 x 4 = 964  → 964 = 27 x 36 + 19

19番目のナクシャトラはムーラです。そのトラインは、アシュヴィニーとマガーです。

あるいは月が在住するナクシャトラ(ウッタラーシャダー)から数えて19番目のナクシャトラは、ウッタラーシャダーです。そのトラインは、ウッタラーアーシャダー、クリッティカーです。

1990年2月から7月まで、彼女が4歳後半のとき、土星はウッタラーシャダーの上をトランジットしていました。

②木星のトランジット

月のショディヤ・ピンダ(SP)に、木星が在住するサインから数えた7ハウス目のビナシュタカヴァルガ(BAV)の値(月のビナシュタカヴァルガ)を掛け ます。さらに27で割って余りを求めます。アシュヴィニーからこの余りの数だけ前進させたところにあるナクシャトラを木星がトランジットするとき、あるい はそのトラインを土星がトランジットするときは、母親にとって良くありません。木星が在住するナクシャトラから数えることもあります。

月のショディヤ・ピンダ(SP):241
木星から数えた7ハウスの値(月のビナシュタカヴァルガ):6
241 x 6 = 1446  → 1446 = 27 x 54 + 15

15番目のナクシャトラはスワティーです。そのトラインは、アールドラー、シャタビシャーです。

1989年8月から1990年5月頃まで、彼女がちょうど4歳のとき、木星はアールドラーの上をトランジットしていました。

母親の他界についても、彼女が4歳の後半のとき、木星と土星は母親にとって致命的なナクシャトラをトランジットしていたことがわかります。

─────────────────────────

以上から、サヘル・ローズさんのご家族を襲った惨劇が、土星と木星が彼女の父親と母親にとって危険なナクシャトラをトランジットしていたときの出来事であった可能性が高いことが確認できました。

この計算は、獅子座ラグナを前提としています。獅子座ラグナの妥当性が、これによってもほぼ示されたことになります。
S.Shimizu
Calender
<
>
- - - - - - -
- 1 2 3 4 56
7 8 9 10 11 1213
14 15 16 17 18 1920
21 22 23 24 25 2627
28 29 30 31 - - -

全記事

Designed by 石津 花

Archive
no. of Visitors
検索
最新コメント
リンク
只今の訪問者数
現在の閲覧者数: