聖仙パラーシャラの「減衰惑星の例外則」

清水俊介が書きます

マーク・ボウニーがポールのホームページ用に書き下ろした論文を清水が翻訳し、ケース・スタディ(A4サイズ・26ページ)として販売しております。

〈マーク・ボウニー〉
〈販売先のURL〉

シュリKNラオを師と仰ぐマーク・ボニーは、ポールのメンターのひとりでもあり、さらにシュリKNラオが実力を認める数少ない西洋のヴェーダ占星術家のひとりです。

今回、マーク・ボウニーが寄稿したケース・スタディは、デミ・ムーアのチャート分析です。切り口は減衰惑星のキャンセルです。

・減衰する惑星がとてつもない結果をもたらすことがあります。
・それはどういうときなのか?
・それが彼女のホロスコープにおいてどのような働きをしているのか?

これらについて、マーク・ボウニーらしく詳細かつ明確かつコンプリートに解析しています。
さらに、後半部分では、デミ・ムーアの経歴をもとに分割図を駆使して誕生時刻の検証を詳細に行っています。検証した事実関係は下記の通りです。

•デミ・ムーアが10代に入る前に30回も引越を繰り返している。
•12歳のとき、右目が内斜視になり、2度の手術を受けた。
•1980年、父親が自動車の排気ガスを吸い込んで自殺した(一酸化炭素中毒)。
•母親はひどいアルコール依存症で、デミ・ムーアとは音信不通になった。
•18歳のとき、12歳年上のロックミュージシャンと結婚した。
•1982年、『General Hospital』で女優としての初めての役を演じ、1983年には『Blame It on Rio』で脇役を演じた。
•1984年、離婚。『St. Elmo’s Fire』に出演中、薬物とアルコール中毒になる。しかし2週間のリハビリを経て依存症から立ち直る。
•1984年~1987年、エミリオ・エステヴェスと婚約したり解消したりを繰り返した。
•1987年、ブルース・ウィルスと出会い、3ヶ月後に結婚した。
•1990年に上映された映画『ゴースト』に出演。
•1989,1992,1994年それぞれ女児を出産。
•『Striptease』に出演し、1億2500万ドルのギャラを支払われた。役になりきるための毎日4時間の特訓をした。

シュリKNラオの系統の特徴は分割図を積極的に使うところにあります。分割図をきちんと使うためには、レクティフィケーション、すなわち誕生時刻の修正(すくなくとも検証)は避けて通れません。

シュリKNラオの系統を自認する人が最近増えているようですが、はたして分割図をきちんと使える人はどれくらいいるのでしょうか?
そういった人にはこの論文は福音となるでしょう。

冒頭部分(「はじめに」「スポーツジムにて」)を掲載します。

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1.はじめに

私のジョーティシュグルであるシュリKNラオがいいました。

「何生にもわたって、たとえば2000年の間ヴェーダ占星術を学び続けたとしても、大海の水をバケツで一杯汲みあげた程度の進歩しか期待できない」

それを聞いたとき、これは多少の誇張が含まれた表現だろう思っていました。しかしその後、これは決して誇張ではなく文字通り真実を語った言葉だと実感する ようになるのに時間はかかりませんでした。実際、惑星、サイン、ナクシャトラ、ハウスには多くの意味が隠されています。それらがホロスコープのなかで絡み 合い影響しあう種類の数は、無数です。その底なし沼のなかから、相談者の現実にあてはまるものを正確に選びだす作業は、まさに怪力ヘラクレスのみが可能で あろうと思われるほどたいへんです。

さらにこの作業は、外見とはまったく逆の性質を持つ要素、つまり通常の解釈がそのままあてはまらないような要素については、困難をきわめます。おそらくそ の典型が、みなさんよくご存じの「ニーチャ・バンガ・ラージャ・ヨーガ」だろうと思います。「ニーチャ」は減衰、「バンガ」はキャンセルを意味します。で すので、「ニーチャ・バンガ」は「惑星の減衰がキャンセルされること」を表します。そしてキャンセルされた惑星がケンドラ(1,4,7,10)やトリコー ナ(1,5,9)のハウスに在住するとき、「ラージャ・ヨーガ」をもたらすとされており、そのマハー・ダシャーやアンタル・ダシャーにおいて成功と地位を もたらします。

減衰のキャンセルだけで自動的に「クラーク・ケント」が「スーパーマン」に変わってしまうとする文献もあります。しかし、ハート・デフォウ(Hart deFouw)は『Light on Life』のなかで、それとはやや異なる見解を述べています。私は、彼の見解はニーチャバンガをより正確に表現していると思うので下記に引用します。

「惑星がキャンセルされても、必ずしも高揚やその他の強い星位にある惑星と は同等にはならない。減衰は減衰である。ニーチャバンガは、たとえるなら身体障害者の義肢のようなものである。減衰した惑星(グラハ)に杖を与え多少の便 益を与え、それによって役目を十分に発揮できるようになったとしても、決して健常者にはなり得ないのである」

ハート・デフォウは減衰がキャンセルされる条件についても下記のように説明しています。

1.減衰する惑星が在住するサインのルーラーが月やラグナから見てケンドラに在住するとき

2.減衰する惑星が高揚するサインのルーラーがが月やラグナから見てケンドラに在住するとき

3.減衰する惑星が在住するサインのルーラーがその減衰惑星にアスペクトするとき

4.減衰する惑星が在住するサインで高揚する惑星が月やラグナから見てケンドラに在住するとき

KSチャラクはさらに2つの重要な成立条件について言及してます。

5.  (以下、省略)

2.スポーツ・ジムにて

私は、肉体の加齢効果に抵抗するためにジムに通っています。そこのハイテク自転車の横には、何度もページをめくられてボロボロになった雑誌がうず高く積ま れています。室内で自転車のペダルを漕ぐのがいかに退屈かを利用者に悟られないようにとジムが気をつかって置いたのか、それとも、すでにそれを悟ったかつ ての利用者が後続のためにと残していったのか、私にはわかりません。いずれにせよ、単調な30分間を有意義に過ごすため、私は最新雑誌に目を通してなにか おもしろいことがないかと物色していました。そしてひとつの雑誌に目がとまりました。表紙には赤い太文字で「NAKED AMBITION(裸体の野心)」というタイトルが踊り、「狡猾で、裸身で、抜け目ない3人の子持ち主婦がストリップ嬢になる」と書かれていました。

写真はデミ・ムーアの裸身です。彼女の右腕は微妙に胸を覆い、それ以上見たければ映画館で7.5ドル支払ってね、といわんばかりのポーズで、勝ち誇ったよ うな、挑戦するような、そしてなんの臆面もない眼差しを『People』の雑誌から読者に投げかけています。眼差しには、いつまでも待ってなんかいないわ よ、といわんばかりでした。私は我にかえって雑誌をもとの場所に戻し、自転車のペダルを黙々と漕ぎ始めました。

誤解のないようにいっておきます。私の趣味がこの種の雑誌にあるわけではありません。純粋な好奇心からこういう雑誌に目を通しました。あくまでも占星術の研究を目的にこの雑誌記事に目がとまったのです。

そういえば私がデミ・ムーアの誕生データを入手してから随分たちます。前から彼女のチャートをきちんと検証してみたいと考えていました。でも、彼女が女優 でブルース・ウイリアムスと結婚したということ以外、なにも知りません。マスコミで最近知ったことは、デミ・ムーアが女優として最高額のギャラを要求した ということです。1996年の段階でそれは1,250万ドル!でした。占星術家として、このようなユニークなカルマの持ち主の惑星配置は気になります。デ ミ・ムーアの事務所に連絡を取ろうかと考えたこともありましたが、それはまだ実現していません。しかしこの『People』誌には、デミ・ムーアの経歴が 細部にわたって掲載されています。それはまさに私が探し求めていたものです。祝福は、このように思いもよらないときに思いもよらないかたちで訪れました。

3.外見はあてにならない?

4.チャンドラ、スーリヤ・ラグナ

5.3ハウスと俳優業

6.火星と月の星座交換

7.富と名声

8.ホロスコープの検証

9.その他の事例

 ①アルパチーノの減衰した惑星
 ②ロナルド・レーガンの減衰した土星
 ③パブロ・ピカソの減衰した金星
 ④クラウディア・シファーの減衰した金星

10.さいごに
S.Shimizu
Calender
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