日食と迷信

清水がデリーで書いています。

日食の話題がまだ続いていますが、Sh.K.N.ラオが日食に関する記事を書いています。いずれインド占星塾が訳出して観天望気などに掲載してくれるだろうとは思うのですが、しかしそれがいつになるのか分からない、おそらくだいぶ先のことではないかと思われるので、話題がまだ旬であるいまのうちに翻訳・掲載したいと思います。
    
By K.N. Rao, from "THE DISCUSSION OF THE ECLIPSE - 1" 29 July 2009, 10:08 PM

日食と迷信

2年以上前にもうテレビには出ないことに決めた。テレビ出演は、いろいろな面でストレスになるからだ。世界中からの鑑定依頼も増える。それにせっかく私が孤軍奮闘して最高裁まで戦って占星術の威厳と名誉を救ったというのに、テレビではあいかわらずとんでもない占星術師が幅をきかせている。くだらないニュース・チャンネルでムーンサイン占いを日々垂れ流しているかと思えば、きわめつけは食の悪影響をムーンサインごとに解説していたりする。

しかしとうとうその時がきた。
神の意思は、人間を通してもたらされる。
それを忘れてはいけない。

教養があり、占星術についても多少の知識があり、妻が身ごもっているという男性から質問を受けた。彼の妻は、日食の前後に出産する予定だという。日食の前後に生まれた子供は奇形児になるというのは本当か? 彼はそう聞いてきた。

私はその質問にショックを受けた。なぜそう思うのかと逆に尋ねた。すると彼は、テレビにでる占星術師はみんなそういっているという。私は、そういうバカな占星術師が迷信をテレビで吹聴する理由を占星術的に説明した。そして、もしそれが事実なら、それはとっくに世界中の科学者の大きな研究テーマとなっているはずだ。それに、その問題の解明を求める大連呼が起きていてもおかしくないのではないか、と逆に質問を投げかけた。

日本のテレビ放送局

そしてアビシェーカという名の男がやってきた。日本のテレビ放送局の代理人である。NHKという放送局だそうだ。7月22日の日食に関する私のコメントを取るように日本から指示を受けて来たということだった。そして、私の授業を日本人のテレビクルーが取材する許可を求めてきた。私は許可を与えた。彼らは7月12日(日曜日)に私の授業を撮影していった。彼らが撮影した授業内容の一部は、日本で放送される1時間45分の番組で使われるということを聞いた。

インド(ヒンディー語)のテレビ放送局

授業の中で繰り返した内容の一部をここで紹介しておこう。
① 古代インドで科学的な真理が発見された。
② それはプラーナ文献というかたちで表現された。
③ 社会に受け入れられるとき、それはその社会における信仰となり、時代とともに土着の信仰や迷信と混ざり合っていった。
④ 部族に受け入れられるときは、部族に伝わる信仰や迷信とも混ざり合っていった。たとえば、「結婚の象意に傷のあるホロスコープを持つ子供は、ほんとうに結婚する前に、樹木と結婚させる。するとその傷が癒える。」というようなしろものである。

で、私はなにをするべきか?

ヒンディー語のニュース・チャンネルによってもたらされた被害、つまり日食という名のもとに起きているある種のパニック現象に、私はショックを受けていた。もしテレビに私が出るのが神の意思なら、そういうことになるだろうと思っていた。問題は、どのテレビ・チャンネルに出るか? であった。どのチャンネルも、すでに危機的なほどに狂っていて、迷信を垂れ流していたからだ。

スターニューズTV

そんなとき、スターニューズTVから知的な男性が私のところにやってきた。彼は、他のチャンネルとは異なる切り口で日食を報道したいという。ムーンサインによるあやふやな方法による予測ではなく、マンデーン占星術(サンヒター)を使って日食の影響を客観的に予測し、それを報道したいというのである。ある女性生徒によれば、スターニューズはまじめなチャンネルで、他のチャンネルがしがみついているムーンサイン占いのトレンドに一石を投じることになるだろうという。それで私は出演の意思をかためた。

その後

私の番組は例によってセンセーショナルを巻き起こした。それは、敵にまわすことになった占星術師やヒンドゥー教盲信者たちの数がまた増えてしまったことを意味する。しかし、番組の視聴者からは、とりわけ教養層や妊婦たちと彼女らの夫からは、幅広い賛同を得た。これで、妊婦たちは安心して出産を迎え、健康で美しい子供を産むことができるのである。とてもたくさんの方々から感謝の言葉を頂いた。それが私にとって唯一の励みである。

結局、私はスターTVに三度出演することになった。そのうち一回はマノジ・パタックも同席し、初回で話したことや予言した内容をまとめ解説した。

食は、もともとメーディニ占星術というヒンドゥーの伝統に基づいたマンデーン占星術(社会現象や自然現象を扱う占星術)においてのみ語られるのである。いかがわしい占星術師がテレビチャンネルで語っているように食の個人への影響をムーンサインに基づいて予言することはできない。

日食は7番目のナクシャトラで起きたことになっているが、太陽と月は8番目のナクシャトラをトランジットしていた。それは、クールマ・チャクラでは東を表す。地震がインド以東、つまりインドから見て東側にある日本からニュージーランドにかけた地域で起きるとしたのはそのためである。

そして太陽、月、水星、ケートゥ、土星の5つの天体が、サプタ・ナーディ・チャクラにおいて、水を生み出すナーディをトランジットしていた。日食のあいだ、そしてそれ以降の降水量を見てみるといい。旱魃被害にあっていた北インドでさえ、大量の降水を記録している。

reprinted and translated with permission
S.Shimizu
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