【質問室】 鳩山政権発足のムフルタ (フライングだけど)

デリーで清水が書いています。

内輪向けの掲示板(Jyotish Air Forum)で鳩山政権について質問を受け、それに回答した。
その内容をここ Astro Diary にも掲載する。

問: 16日に鳩山政権が発足しますが、この政権で日本はどうなるのかを見るときはどういう技法を使うのでしょうか?

鳩山代表 

衆議院議会 

     
それはジョーティシュのジャンルでいえばマンデーンに属しますが、政権樹立のタイミングをもとにみる見方は、ムフルタという領域とも重なります。

ムフルタは、政権の成立に吉兆の日時を選ぶための技法ですが、逆手にとって、政権が成立した日時のホロスコープを見て、政権の先行き(短命かどうか)を予測するときにも使われます。

具体的には、oath taking chart というホロスコープを作成します。

これは一般には就任の宣誓の日時をもって作成するホロスコープのことですが、日本では天皇から認証を受けた日時、つまり認証式の日時にあたります。

しかし天皇の認証は形式なので、実際には衆議院首班指名を受けた時刻で作成するという説の方が有力のようです。

ムフルタで重要な役割を果たすのがパンチャーンガ(インド暦)。
パンチャーンガは5つの要素でできています。
ナクシャトラ、ヨーガ、ティティ、ヴァルナ、カルナです。
なかでもとくにナクシャトラ、ティティ、ヨーガが重視されます。
これらの要素はいずれもの位置や状態と密接に関係します。

月は、生命力を表します。
その月が弱く、傷ついていたりすると、短命に終わる可能性が高くなります。

現時点でいえるのは、首班指名が16日だとすると、月はアシュレーシャというあまり好ましくないナクシャトラをトランジットし、月の明るさを表すティティクリシュナ・パクシャ(黒分)の13番目です。
月はかなり新月に近く、凶星化しています。

ちなみに7月22日の日食が起きたのはアシュレーシャーの隣のプシャヤ
プシャヤはこの日食で傷つきましたが、その両隣のナクシャトラも傷つくという考え方があります。
16世紀に著されたムフルタの古典"Muhurta Chintamani"には、「完全な食が起きたナクシャトラは、半年の間は使うのを避けるべきだ」とあります。
安全の側に考えるなら、今回の日食で傷ついたアシュレーシャーも避けたいところです。

そして天皇の認証式
これが首班指名の翌日17日にあるとすると、月はこれまたあまりよろしくないマガーをトランジットし、ティティは最悪の14番目(新月直前)となります。
14番目ティティリクタと呼ばれる不吉なティティのひとつで、重要なイベントではなんとしても避けたいところです。

しかも首班指名から認証式までの間にもっとも大切な組閣がおこなわれるわけですが、そのとき月は蟹座と獅子座の間にあるガンダーンタをまたぐことになり、ただでさえ弱い月なのに、もう最悪!といえそうです。

閣僚の多くは、月がガンダーンタを横切るそのときに首相からの指名を正式に受け、それを正式に受諾するという重要なプロセスのただ中にあることになるわけです。
すでに主要人事が事前に内定されるとしても、あくまでも最終的に手続きとして正式に決定されるのは首班指名のあとと考えるべきでしょう。

というわけで、ムフルタでとくに重要なこのナクシャトラティティを見ただけですが、鳩山政権の発足のタイミングはあまりよろしくないといえそうです。

もちろんムフルタ・チャートで一番重要なラグナがどこになるのかはまだわかりません。
ラグナは強いのか、地のサインなのか、不動のサインなのか、シルショーダヤのサインなのか?
ラグナは鳩山代表のホロスコープにおいてどこにあたるのか?
ケーンドラとトリコーナの状態はどうか、8ハウスはどうか、12ハウスはどうか?
重要な検討事項はまだまだあります。

しかし、短命で終わりそうな条件はすでにいくつかそろってしまいそうな雰囲気です。

民主党にはそれなりに期待していたので、この回答を書きながらがっかりしてしまいました。
僥倖が重なり、結果的に長命政権で終わることを期待し、祈るばかりです。


もっときちんと調べようと思うのであれば、実はこのホロスコープだけでは不十分です。
以下のようなチャートがさらに必要です。

①鳩山代表のホロスコープ
②民主党のホロスコープ
③日本の建国図
④ヒンドゥー・ニュー・イヤー・ホロスコープ(チャイトラ・シュックラ・プラティパーダ)


一番重要なチャートは、③日本建国図と①鳩山代表のチャートです。

しかしこのなかで現在入手できるのは④だけです。

④だけで毎年の日本についてある程度の予測はできますが、かなり限界があります。

とはいってもSh.K.N.ラオはこれだけで1994年に日本がノーベル賞を受賞する(大江健三郎)ことを的中させたし、僕もそのまねをして昨年(2008年)のノーベル賞受賞について予想をたて、あてることができました(Jyotish Air Forum: 2008-10-09のエントリー参照)。
その程度の概略は、半分まぐれを期待することにはなるけど予想がつきます。

③の日本建国図については、明治憲法公布の日時で作成したチャートを充てる人も いるようですが、これについてはSh.K.N.ラオはきっぱり否定しています。
戦前の日本と戦後の日本のホロスコープが同一であるはずはないと。

今後、この分野の研究を進めるためには、まず日本の建国図を見つけ出す必要があります。
それは今後の大きな課題のひとつだと考えています。
S.Shimizu
Calender
<
>
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 78
9 10 11 12 13 1415
16 17 18 19 20 2122
23 24 25 26 27 2829
30 31 - - - - -

全記事

Designed by 石津 花

Archive
no. of Visitors
検索
最新コメント
リンク
只今の訪問者数
現在の閲覧者数: