新学期が始まった

デリーで清水が書いています。

デリーに住みついて1年半たった。
この間、デリーにある世界最大規模の占星術学校、バーラティーヤ・ヴィディヤー・バワンに通っている。

注意: 初めてここを訪れて「なんのこっちゃ?」と思った人は、次のエントリを見るといいかも。
バーラティーヤ・ヴィディヤー・バワン占星術コース

Bharatiya Vidya Bhavan - New Delhi, India 
  
私は、生徒数1200人のなかで唯一の外国人である。

昨年、私が所属するコース(アチャーリア)とは別のコース(アランカー)で噂がたった。
中国人がいるぞっ

中国人はインドでは比較的嫌われている。

ちゃうちゃう、日本人だってばっ
イメージ回復に努めなければならない一幕もあった。

ま、それはいいとして…。

いろいろあった1年半だったが、今月から正式にリサーチ・コースに在籍している。
来年5月まで、あと一年の滞在延長を決意したのだ。

「阿々、我ながらようやるわ…」

親類・友人はみな呆れている。
半分自嘲ぎみ、半分開き直りの心境である。

「まだそういうダシャーなんだろう」
そう思うことにした(実際そうなんだけどね)。

思えば、「日本で中途半端なインド占星術を勉強しても仕方がない」といってインドに来たのだった。
所期の目的のアチャーリヤ・コースを修了した。
それで帰国するつもりだった。

だが、やっぱり心境としては「まだ中途半端」だった。
お下品な言葉で恐縮だが、残尿感があるのだ。

「すくなくともリサーチ・コースは体験せな」
そう思うようになった。

Shr.K.N.ラオのシニア・リサーチ・コースには、半年間オブザーバーとして継続して出席させてもらっていた。
しかし、「ここはきっちりと授業料を払って生徒として出席せにゃあかん」と思うのである。
お客としてではなく、生徒の一人として受け入れられるのが大切なのだ。

リサーチ・コースでは、これまでに学んだ知識を現代に適用することを学ぶ。

デーシュ(場所)、カーラ(時代)、パートラ(個人)。

国・時代・個人に応じて占星術の解釈は柔軟に変えていかなければならない。
これは何度も繰り返し説かれる原則である。

変わるものと変わらないものがある。

古典の定義を傷つけることなく、シュローカ(詩篇)の行間に隠されている本質を現代によみがえらせる作業。
それがバーラティーヤ・ヴィディヤー・バワンのリサーチ・コースの内容である。

この点が、他の占星術学校や占星術コースとの大きな違いだ。

実はデリー大学にもバラナシヒンドゥー大学にも占星術の正規コースがある。
しかしそこでは研究らしい研究は行われていないそうだ。

「(大学では)毎日5時間、週5日間ありながら、まったく成果らしい成果を出していない」
「関心の中心は占星術ではなく、それに付随するカルマ・カーンダ(儀式)だ」
「そっちの方が金になるからだ」
「週末に6時間しかやっていないバーラティーヤ・ヴィディヤー・バワンの方がはるかに成果を出している」

Shr.K.N.ラオに大学での占星術コースについて訊いたときの返事だった。
大学はまったくの問題外だ、というのだ。

「シャーストラ(聖典)に書かれてあることは絶対だ、ヴェーダは絶対だ、サンスクリットは絶対だ」

そう言うおっちょこちょい(原理主義者)も世に少なくない。
たとえば、スートラチョッパー(古典を裁断してコピペするだけの人)とShr.K.N.ラオが揶揄するパンディット(僧侶)たちだ。
バーラティーヤ・ヴィディヤー・バワンでは、そういう無思考の姿勢は軽蔑される。

あーらたいへん、みんな敵に回しちゃって。
でも、リサーチ・コースは、このようになかなか意欲的刺激的なのだ。

おもしろそうでしょう?
滞在を延長してでもやってみたくなりますよね?

そうなんですよね。

さて、土曜日のリサーチ・コースのテーマは、「Crisis in Jobs」である。
そして日曜日のリサーチ・コースのテーマは、「11th House」である。

折を見て途中経過をここに報告するかもしれないです。
S.Shimizu
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