スーちゃん(田中好子)のホロスコープ

21日夕刻(インド時間)、スーちゃんの早世をインターネットのニュースで知った。

キャンディーズ

思わずYouTubeでキャンディーズのメドレーを流していた。

おそらくキャンディーズ世代の最後の方の一人であろう私は、
とくにキャンディーズのファンではなかったが、そうしないわけにはいかなかった。

中高時代の思い出が、わっとよみがえってきた。

手が勝手に動き出し、インターネットで「田中好子」をググっていた。
そして、ホロスコープをパソコン上で出力し、
レクティフィケーション(時刻修正)を始めていた。

レクティフィケーションには、一時間もかからなかった。
それほど特徴がはっきりしていてわかりやすいホロスコープだった。

22日、内輪向けインターネット勉強会でスーちゃんのホロスコープの解説をした。
その内容の一部をここで紹介します。

なお、レクティフィケーションはできるだけShr.K.N.ラオのメソッドに沿って行ったつもりです。
でも、インドに住んでいる関係上、情報ソースはインターネットに依拠せざるをえませんでした。
その不備については、予め断っておきます。
 
田中好子D1 田中好子ダシャー
1956.04.08; 01:14; Tokyo

(1)ラグナを特定する

①歌手・女優。
②弟の早世。
③ジャイミニ:チャラダシャーによる検証。


①歌手・女優:

3ハウスに吉星(月)が絡む。
高揚するLL木星が3L土星と10L水星にアスペクトしている。木星は高揚する火星とアスペクトしあって強力なラージャ・ヨーガを形成している。木星期に活躍。

②弟の早世:

3Hが傷ついている。8Lの月が3Hにあり、3Lの土星は12HでRaとコンジャンクトし、6Lの金星にアスペクトされている。火星から見た3Hにも8L太陽と6L水星が在住する。

③チャラダシャー:

射手座(1956~1963): 
蠍座(1963~1969): ガキ大将
天秤座(1969~1976): キャンディーズ結成・成功
乙女座(1976~1982): キャンディーズ解散・引退・女優として復帰
獅子座(1982~1987): 弟の死
蟹座(1987~1992): 『黒い雨』でブルーリボン賞、結婚
双子座(1992~2001): 乳ガン発症
牡牛座(2001~2013): 死去


蠍座(7~13才): 「その愛らしいルックスに反して、子供の頃は男の子をいじめるような腕白振りでガキ大将的な存在だった」(ウィキペディア)。蠍座にはGKの土星がRaとコンジャンクトしている。それに火星が3Hからアスペクトしている。

天秤座(13~20才): キャンディーズの一員として芸能界デビュー(1973)。天秤座から数えた10HにはAK木星があり、MK月、PK金星、GK土星、Ra、Keがアスペクトしてたいへん強力である。デビュー時の1973年は天秤座/双子座であったが、双子座から数えた10HにはAmK水星がある。

乙女座(20~26才): キャンディーズは最盛期を迎える。乙女座は10H、AmKの水星がアスペクトしている。乙女座から数えた10Hの双子座にもAmKの水星がアスペクトしている。

しかし、まもなくキャンディーズを解散(1978.4.4)する。『ふつうの女の子にもどりたい』という彼女らの言葉は一世を風靡した。

このときスーちゃんに関しては、病床にあった弟を気遣い、「これ以上家族に迷惑をかけるわけにはいかない」という思いを強くしていた。乙女座から数えた3H(弟)にはGKの土星とRaがあり、DK火星がアスペクトしている。弟は不治の病(骨肉腫)に罹っていた。乙女座にはBK(弟)の太陽がアスペクトし、5Hの山羊座には火星(弟)がある。この時期、頭は弟のことで占められていた

そばで付ききりで看病してくれるのはうれしい。でも、お姉ちゃんがテレビに出ている姿を見る方がもっと勇気づけられるよ」と弟に言われ、1980年にバラエティー番組「欽ちゃんのどこまでやるの!」に出演して復帰した。乙女座とそれから10HにはAmK水星がアスペクトしていることはすでに述べたとおり。

獅子座(26~31才): 弟の死去(1982)。獅子座から見るとBK太陽は8H、火星(弟)は6Hにある。(しかし、乙女座の最後の時期に亡くなっていた可能性もある。乙女座から見ると3HにGKがあり、DK(死)がアスペクトしているから。)

蟹座(31~36才): 『黒い雨』でブルーリボン賞、日本アカデミー主演女優賞を受賞。蟹座にはAK木星があり、MK月、PK金星、GK土星、Ra、Keがアスペクトしている。そして蠍座の最後の年に小達一雄さんと結婚する(1991)。D1でもD9でも、蟹座から数えた7HにはDK火星がある。

双子座(36~46才): 乳ガン発症(1992)。双子座は、AK木星から見た12H、GK土星から見た8Hである。

牡牛座(46~55才): 死去(2011.04.19)。牡牛座にはDK火星がアスペクト、そこからかぞえた7Hに(死)はGK土星とRaがあり、DK火星がアスペクトしている。DKはジャイミニではマーラカとして作用する。

というわけで、射手座ラグナジャイミニチャラ・ダシャーを使うと重要な出来事がきちんと説明できることがわかる。

ホロスコープの特徴として配偶者に関する検討も追加しておく。

① 夫の小達一雄はゴルフ・プレーヤーで実業家でもある。
② 夫の妹は1985年に白血病で早世した夏目雅子である。


① 夫の小達一雄はゴルフ・プレーヤーで実業家

7Hをラグナとして見てみると、10Hの魚座には太陽と水星がある(実業家)。スポーツのハウスは3Hと6Hだが、太陽は3Lで10Hでディグ・バリ(方角の強さ)を得て強く、さらに3-10の関係が成立している。6Lの火星は高揚し、高揚する10Lの木星とアスペクトしあっている。強力な3-10、6-10の関係が生じており、プロ・スポーツ選手であったことがうなずける。

② 夫の妹は1985年に白血病で早世した夏目雅子

7Hから数えた3H(妹)の獅子座には火星と土星がアスペクトして深く傷ついている。獅子座を支配する太陽はそこから8Hにあり、早世を表している。獅子座から数えた10Hには3Lでもある金星が定座で強い。獅子座には月がアスペクトしている。女優として成功していたのもうなずける。

これまでのD1とチャラダシャーだけの分析で、ラグナがどこのサインかを特定した。
射手座ラグナがかなり有力であることがわかる。

ラグナの決定に際しては、ナクシャトラやサインの象意を一切使用していないことに注意。

(2)ヴィムショッタリダシャーと分割図を使って絞り込む

ここまでの分析ではD1しか使ってこなかった。
これ以降、分割図ヴィムショッタリ・ダシャーを用いて誕生時刻をさらに絞り込んでみた。

ラーフ期(0~8才): 生まれてから8才まではラーフだった。ラーフには3L(弟)の土星とコンジャンクトし、11L(姉)の金星がアスペクトしている。彼女には姉と6才下の弟がいる。

また、彼女がガキ大将であった時期はおそらくこのラーフの時期と重なるはずである。ラーフは土星とコンジャンクトしている。コンジャンクトする土星は3Lである。ラーフには6L金星がアスペクトしている。そして、ラーフから数えた3Hには火星が高揚している。たいへんなじゃじゃ馬ぶりを発揮した時期であろうことがわかる。

木星期(8~24才): 『小学校4年生で町内の民謡研究会に入り、発表会で「ソーラン節」等を披露。後の才能の片鱗を伺わせる』(ウィキペディア)。そして、1973年(Ju/Ke)、キャンディーズでデビューする。木星はLLで8Hで高揚し、高揚する5Lの火星とアスペクトしあっている。強力なラージャ・ヨーガ(1-4-5)とダナ・ヨーガ(1-2-5)を形成している。木星は3Lの土星、10Lの水星にアスペクトし、1-3-10の関係を形成している。1-3-10は芸術やスポーツなどの分野で活躍する人に見られるコンビネーションである。アンタル・ダシャー・ロードのケートゥは金星とコンジャンクトし、3L土星とも絡んでいる。D10では木星もケートゥも10Hに絡んでいる。

そしてダシャー・チッドラの木星/ラーフ期にキャンディーズを解散する(1978.4.4)。ラーフは12H(引退)にある。D10では木星とラーフに8L火星がアスペクトしている。

土星期(24~44才): 12Hにある土星期は、木星期ほどはなやかな時期ではない。土星期に入る直前に女優に復帰し、その後、女優としてキャリアを築く。土星はでラーフとコンジャンクトし、金星こアスペクトしあっている。 土星は3L(芸術、演劇)で、ラーフは俳優のカーラカ、金星は芸術のカーラカである。D10では土星は3Lの火星とコンジャンクトし、10Hにアスペクトしている。

土星期に入ってまもなく弟が亡くなる(Sa/Sa)。土星は3Lである。火星(弟)から見た2L(マーラカ)である。D3では土星は7L(マーラカ)であり、3H(弟)から数えた2H(マーラカ)に在住し、2L(マーラカ)の水星とコンジャンクトしている。

1989年、今村昌平監督映画『黒い雨』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめとして各賞を受賞する。同作品はカンヌ国際映画祭にも招待される。繰り返すが、土星は3L(俳優)で12H(外国)に在住し、11L(受賞)の金星とアスペクトしあっている。D10でも土星は10Hの11L月にアスペクトしている。

1991年、小達一雄さんと結婚する(Sa/Ve)。土星は結婚のカーラカの金星とアスペクトしあっている。金星は結婚のカーラカなので説明不要。D9では土星は7Hと7L水星にアスペクトしている。さらに1991年のラーフ=ケートゥ軸は双子座=射手座の軸にあり、D9の1-7軸とも重なっている(参照:JOA, 2011Mar-Apr)。

1992年、乳ガン発症(Sa/Su)。土星は12Hでラーフとコンジャンクトし、6H在住の6L金星とアスペクトしあっている。土星は慢性病、ラーフは癌を表す。太陽は9Lで4Hに在住する。D30では、土星は4Lで8Lの金星と、そしてケートゥ(ケートゥは6Hではなく12Hにあると見る)と12Hに在住する。ラーフは6Hに在住している。

水星期(44~享年55才): 2011.04.19、死去(Me/Ra)。水星は7Lのマーラカである。ラーフは12Hで2L(マーラカ)の土星とコンジャンクトし、ディポジターの火星は2H(マーラカ)に在住する。D9でも水星は7Lのマーラカであり、ラーフは12Hに在住し、2L土星のアスペクトを受け、ディスポジターの火星は2Hに在住している。D3は健康やカルマを見る上でも重要な分割図だが、D3でも水星は2Lのマーラカで7L土星とコンジャンクトしている。ラーフは8Hで8L木星とコンジャンクトしている。D30では、水星は12Lで2Hに在住し、7Lの火星にアスペクトされている。ラーフは6Hに在住し、12Hに在住する8L金星にアスペクトされている。

というわけで、主要な出来事はすべてヴィムショッタリダシャーと各種分割図にも現れている。

ちなみに、私と一緒にインド占星術を勉強している日本の友人が、私のこのレクティフィケーションの結果を用いて寿命計算を行ったら、スーちゃんの寿命が55才と算定されたことを報告してくれた。

最後に、このレクティフィケーションに際しては、ラシやナクシャトラの象意を用いていない
それが結果的に良かったのか、あるいは悪かったのかは、読者の判断にゆだねよう。

最後になってしまいましたが、スーちゃんのご冥福をこころよりお祈りします。
S.Shimizu
Calender
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