トルーマンのガジャケーサリー(गजकेसरी)

デリーで清水が書いています。

今日は8月15日。

日本では、お盆終戦の日ということで、
様々な行事が各地で粛々と執り行われていることと思います。

インドでも、この日は独立記念日
休日です。

デリーのわが家は、例によってどんちゃん騒ぎのまっただなか。
割れんばかりの大音響に完全包囲されております。
終戦の日にふさわしく、私は朝から全面的に無条件降伏の状態であります。
つまりお手上げであります。

さて、気を取り直して‥

せっかくの8月15日ということで、
年に一度しかない8月15日ということで(あたりまえ)、
この日に誕生したインドの建国図についてなにかを書くのも悪くはないんだけど、

先日ヨコリンさんのところで木星探査機のエントリが立ち、
それに、私が月にからめたコメントを書いたのをきっかけに、
木星と月が織りなすガジャケーサリー・ヨーガ(गजकेसरी・योग)について
すこし思うところがありました。

で、今日はそれについて書いてみようと思います。
 
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ガジャケーサリー・ヨーガというのは、ラージャ・ヨーガのひとつで、
月と木星が互いにケンドラ(1,4,7,10)の配置にあるときに形成されるとされます。

これだけだと、1ヶ月のうち10日間はこのヨーガが形成されることになり、
なんともありがたみがありません。

そこで『ブリハット・パラーシャラ・ホラ・シャーストラ』(BPHS)を紐解くと、
こう書かれてあります。

「もし、木星がアセンダントか月から見てケンドラにあり、吉星とコンジャンクトするか、吉星にアスペクトされていて、なおかつ木星が減衰しておらず、敵対する天体のサインにもないときに形成される。このヨーガを持って生まれた者は、すばらしく、裕福で、知性が高く、多くの徳性を備え、王に好まれる。」

手元のBPHS(英訳書、はずかしながらサンスクリットで読めるほどの教養も暇も持ち合わせておりません)にはそう書かれてありますが、一般にはアセンダントから見て木星がケンドラにある場合についてはガジャケーサリー・ヨーガとは言わないようです。
しかしそういう場合も、それに近い効果を期待できます。

ガジャケーサリー・ヨーガの良い例がマハトマ・ガンジーです。

マハトマガンジー

木星は月から見た10ハウスにあります。
月を除く吉星はすべて木星にアスペクトしています。

さらに、アセンダントから見ても木星はケンドラにあり、
月を除くすべての吉星が木星にアスペクトしています。

KNRao_D1

Shr.K.N.ラオのホロスコープにも強力なガジャケーサリー・ヨーガができており、
アセンダントから見ても、木星は10ハウスで高揚して同様の効果をもたらしています。

二人とも、高い理想主義世界に轟く名声という点は共通しています。

さて、そこで次のホロスコープを見てください。

Truman_D1

これは、トルーマン合衆国大統領のホロスコープです。
Shr.K.N.ラオによるラグナの検証は済んでいます。

第二次世界大戦中、戦争を指揮していたルーズベルト大統領は在職中に死去しました。
ルーズベルトにかわって大統領になったのが、副大統領だったトルーマンでした。

そして、広島と長崎に原爆を投下する命令を下したのが、このトルーマン大統領です。

彼のホロスコープにもガジャケーサリー・ヨーガができています。

しかし、その性質についてみなさんご自身で検証してみてください。


原爆投下の正当性についてはいろいろ議論があるようです。

しかし、軍事施設のない人口密集地ということで
広島と長崎が投下目標に選ばれたというのは事実のようです。
他の兵器の影響を避け、純粋に原爆の効果だけを検証することができたからでした。

これは生体実験にほかなりません。

このようなジェノサイド(大量殺戮)の命令を下させたガジャケーサリー・ヨーガ、あるいは一万歩ゆずってそれを阻止することができなかったといってもいいけど(注)、そんなガジャケーサリー・ヨーガとはいったいなんぞや?

ガジャケーサリー・ヨーガがもたらす理想主義高い徳性はいったいどこへ消えたのか?
あるいは、なぜ消えたのか?

そんな視点で、このガジャケーサリー・ヨーガを検証してみるといいんじゃないかと思います。


おまけ

ところで、木星の妻を月が娶(めと)ったという神話が示唆するように、
月と木星のコンビネーションは、結婚にはよろしくないんじゃないのぉ~?
そういう仮説が成り立つかも知れません。

じつは、ガジャケーサリー・ヨーガの持ち主は結婚に問題があるのではないかという仮説をたて、
それを検証するようなリサーチが、ずいぶん前のJOAのバックナンバーにあったと記憶しています。

実際、マハトマガンジーもShr.K.N.ラオも、結婚に関しては恵まれていません。

マハトマ・ガンジーは妻子がありながら、ある時点から独身主義(ブラフマチャリア)に転向しました。

Shr.K.N.ラオは、最初から独身主義者(ブラフマチャリア)を貫いています。

占星術家であったShr.K.N.ラオの母は、息子のホロスコープを知っているので、
さすがに息子に結婚を強要することはしなかったといいます。

JOAのバックナンバーをお持ちの方は、調べてみるとおもしろいかも知れません。

注: 後になって知ったんだけど、トルーマンの回想録によれば、「トルーマンは原子爆弾を日本に落とすことについてはなんの罪悪感もなく、自分がそれをつくった大統領になったことを誇りに思っていた」ようです。(ジョルダン「表現者38」28頁)
S.Shimizu
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