JOA Newsletter May-July 2011──16
間近に迫っているセミナーに向けた準備の一環として「JOA最新号(2011年5月~7月号)のニュースレター」を翻訳しています。
16回目です。
16回目です。
医療占星術の見直し:
医療占星術はバールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンのアーチャリヤ・コースで教えられている科目のひとつです。
これまでに、この分野のリサーチにおいて特筆すべき大きな発見はまだありません。
現在、バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンは古代から伝わるマルマ・チキッサの伝統を
必修科目に取り入れるなど、この分野の刷新をはかっているところです。
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンにおける医療占星術のカリキュラム見直し:
組織であろうが個人であろうが、環境の変化に適応していかなければなりません。
当該分野に限らず関連分野に急速な進展があれば、その成果や知見をすばやく組織内に取り込んでいくことは、組織の継続的な発展にとって欠かせません。
知識は日進月歩の勢いで拡大・深化しています。
時代から取り残されないためにも、私たちは常に環境の変化に注意を払い、敏感でありたいと思います。
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンは普遍的な価値を有するインド伝統の知識を、
蒸留し、培養し、復活させる組織です。
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンにおける大きな躍進は、1987年の占星術コースの設立でした。
占星術コースは今日では世界最大の規模を誇り、1100名以上の正規コース生(ジョーティシュ・アランカー、ジョーティシュ・アーチャリアー)と300名以上の研究生が在籍しています。
そのなかで、Shr.K.N.ラオが果たす中心的な役割は重要で多岐にわたっています。
古代の占星術の体系とテクニックを蘇らせ、様々な分野にわたってオリジナルなリサーチの先鞭をつけ、さらにそれらを現代の環境に適合できるかたちで刷新・融合させるなどの役割において、常に生徒・教官が目指すべき灯明であり続けています。
ある日、Shr.K.N.ラオは、テレビでサンジャヴ・チョーハンがマルマ・セラピーとその魔法のような効能についてはなしているのを観ました。
すでShr.K.N.ラオは、重病を患っていた多くの人々がマルマ・セラピーで直っている事実を人伝えで聞いていました。
そして、Shr.K.N.ラオをはじめとするバールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンの先生と生徒の一部は、ムリチュンジャヤ・ミッションという慈善団体を主催するSKジョーシ医学博士のマルマ・チキッサのワークショップに参加しました。
そのワークショップは、2010年4月20日にデリーでShr.K.N.ラオの協賛の元、開催されました。
SKジョーシ医師はアーユルヴェーダの外科医で、グルクール・カングリ大学のアーユルヴェーダ医学部長でもあります。
ワークショップに参加した人々の反響はすさまじいものでした。
ジョーシ医師は、一般的によく見られる疾患のみならず特別な治療を必要とする重篤な病気についても、どのようにマルマ・チキッサを施術すべきかを実演しました。
生活習慣や行動パターンからどのような病気にかかりやすいのかを自分で診断する方法や簡単に自分で病気を治療する方法などに関するレクチャーと実演は参加者全員の心を捕らえました。
参加者も、実際にマルマ・チキッサを施術し、実感し、納得していました。
マルマ・チキッサは、「ヴェーディックのヒーリング・タッチの科学」と命名することができるでしょう。
マルマ・チキッサは、世界最古の外科医学の古典『スシュルタ・サンヒター』にのっとっており、グルクール・カングリ大学で教授されています。
マルマ・ポイントは、身体の表面に数多く分布しており、
アーユルヴェーダの自己治癒力を司る重要なセンターの一部です。
そこを刺激するマルマ・チキッサは、アーユルヴェーダのヒーリング・アートともいえます。
アーユルヴェーダは人体に107つの特別なエネルギー・ポイント(マルマ・ポイント)があると説いています。
マルマ・ポイントは、解剖学的には、動脈、静脈、腱、筋、骨、間接が集まり、交差するところにある場合が多く、そこは「生命力の座」(ツボ)といえます。
マルマ・ポイントには生命エネルギーが集まるので、そこはいわば健康保持の要衝でもあります。
マルマを刺激すると、ストレスや不適切な食事によって生じたエネルギー障害が取り除かれます。
それにより、心と身体の没交渉が解消され、心身のバランスが戻ってきます。
このセラピーで私たちの微細なエネルギーを浄化し、バランスさせ、エネルギー内に保存されている全体性の記憶を蘇らせることがでます。
マルマ・ポイントの場所は、解剖学的に特定することができます。
レクチャーでは、参加者にマルマ・ポイントを特定させる実演も含まれていました。
マルマ・ポイントはとても敏感なポイントので、経験豊富で資格を有する人から学ばなければ危険です。
マルマ・ポイントを適切に刺激すると、慢性病を治すだけでなく、場合によっては、傷ついたり変形した身体の一部を矯正する効果もあります。
しかし、その場合は、とても丁寧に施術されなければなりません。
効果はてきめんで、BVBからの参加者のほとんどがそれを実感したこともあり、その後、201年4月から2011年6月までの間に7つのワークショップがニューデリーとハリドワルで催されました。
一番最近のワークショップは6月19日にバールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンで同校のピライ校長も迎えて開催されました。
ピライ校長は、参加者のほとんどがこの古代の科学を保守し発展させるべきだと感じたことを認めました。
もっと一般の人がこの科学の恩恵に浴すことができるよう、
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンのシラバスにも組み込まれることになりました。
そして、グルクール・カングリ大学でしか教えらていなかったマルマ・セラピーは、バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンでも、医療占星術の一環として教えられることになりました。
太陽のダシャーのインドは、自己流の占星術詐欺をこれ以上のさばらせることはしない:
占星術の名をかたる詐欺行為は増加の一途を辿っています。
多くのインターネット・ホームページやテレビ番組は、生き残りを賭けて、占星術の名をかたり、歪んだ救済法(処方)を喧伝しています。
Shr.K.N.ラオはこうした傾向をすでに数年前に予見し、こうした占星術師をポンガ・パンディットと揶揄していました。
Shr.K.N.ラオは、私たち教官にクラスをひとつひとつ廻らさせ、ウパヤをどう扱うべきかについて明確なガイドラインを出席簿に貼付させました。
そのガイドラインには、バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンでは『ブリハット・パラーシャラ・ホラ・シャーストラ』にある処方以外は教えてはならないと書かれてありました。
(ディーパック・ビサリア)
医療占星術はバールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンのアーチャリヤ・コースで教えられている科目のひとつです。
これまでに、この分野のリサーチにおいて特筆すべき大きな発見はまだありません。
現在、バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンは古代から伝わるマルマ・チキッサの伝統を
必修科目に取り入れるなど、この分野の刷新をはかっているところです。
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンにおける医療占星術のカリキュラム見直し:
組織であろうが個人であろうが、環境の変化に適応していかなければなりません。
当該分野に限らず関連分野に急速な進展があれば、その成果や知見をすばやく組織内に取り込んでいくことは、組織の継続的な発展にとって欠かせません。
知識は日進月歩の勢いで拡大・深化しています。
時代から取り残されないためにも、私たちは常に環境の変化に注意を払い、敏感でありたいと思います。
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンは普遍的な価値を有するインド伝統の知識を、
蒸留し、培養し、復活させる組織です。
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンにおける大きな躍進は、1987年の占星術コースの設立でした。
占星術コースは今日では世界最大の規模を誇り、1100名以上の正規コース生(ジョーティシュ・アランカー、ジョーティシュ・アーチャリアー)と300名以上の研究生が在籍しています。
そのなかで、Shr.K.N.ラオが果たす中心的な役割は重要で多岐にわたっています。
古代の占星術の体系とテクニックを蘇らせ、様々な分野にわたってオリジナルなリサーチの先鞭をつけ、さらにそれらを現代の環境に適合できるかたちで刷新・融合させるなどの役割において、常に生徒・教官が目指すべき灯明であり続けています。
ある日、Shr.K.N.ラオは、テレビでサンジャヴ・チョーハンがマルマ・セラピーとその魔法のような効能についてはなしているのを観ました。
すでShr.K.N.ラオは、重病を患っていた多くの人々がマルマ・セラピーで直っている事実を人伝えで聞いていました。
そして、Shr.K.N.ラオをはじめとするバールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンの先生と生徒の一部は、ムリチュンジャヤ・ミッションという慈善団体を主催するSKジョーシ医学博士のマルマ・チキッサのワークショップに参加しました。
そのワークショップは、2010年4月20日にデリーでShr.K.N.ラオの協賛の元、開催されました。
SKジョーシ医師はアーユルヴェーダの外科医で、グルクール・カングリ大学のアーユルヴェーダ医学部長でもあります。
ワークショップに参加した人々の反響はすさまじいものでした。
ジョーシ医師は、一般的によく見られる疾患のみならず特別な治療を必要とする重篤な病気についても、どのようにマルマ・チキッサを施術すべきかを実演しました。
生活習慣や行動パターンからどのような病気にかかりやすいのかを自分で診断する方法や簡単に自分で病気を治療する方法などに関するレクチャーと実演は参加者全員の心を捕らえました。
参加者も、実際にマルマ・チキッサを施術し、実感し、納得していました。
マルマ・チキッサは、「ヴェーディックのヒーリング・タッチの科学」と命名することができるでしょう。
マルマ・チキッサは、世界最古の外科医学の古典『スシュルタ・サンヒター』にのっとっており、グルクール・カングリ大学で教授されています。
マルマ・ポイントは、身体の表面に数多く分布しており、
アーユルヴェーダの自己治癒力を司る重要なセンターの一部です。
そこを刺激するマルマ・チキッサは、アーユルヴェーダのヒーリング・アートともいえます。
アーユルヴェーダは人体に107つの特別なエネルギー・ポイント(マルマ・ポイント)があると説いています。
マルマ・ポイントは、解剖学的には、動脈、静脈、腱、筋、骨、間接が集まり、交差するところにある場合が多く、そこは「生命力の座」(ツボ)といえます。
マルマ・ポイントには生命エネルギーが集まるので、そこはいわば健康保持の要衝でもあります。
マルマを刺激すると、ストレスや不適切な食事によって生じたエネルギー障害が取り除かれます。
それにより、心と身体の没交渉が解消され、心身のバランスが戻ってきます。
このセラピーで私たちの微細なエネルギーを浄化し、バランスさせ、エネルギー内に保存されている全体性の記憶を蘇らせることがでます。
マルマ・ポイントの場所は、解剖学的に特定することができます。
レクチャーでは、参加者にマルマ・ポイントを特定させる実演も含まれていました。
マルマ・ポイントはとても敏感なポイントので、経験豊富で資格を有する人から学ばなければ危険です。
マルマ・ポイントを適切に刺激すると、慢性病を治すだけでなく、場合によっては、傷ついたり変形した身体の一部を矯正する効果もあります。
しかし、その場合は、とても丁寧に施術されなければなりません。
効果はてきめんで、BVBからの参加者のほとんどがそれを実感したこともあり、その後、201年4月から2011年6月までの間に7つのワークショップがニューデリーとハリドワルで催されました。
一番最近のワークショップは6月19日にバールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンで同校のピライ校長も迎えて開催されました。
ピライ校長は、参加者のほとんどがこの古代の科学を保守し発展させるべきだと感じたことを認めました。
もっと一般の人がこの科学の恩恵に浴すことができるよう、
バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンのシラバスにも組み込まれることになりました。
そして、グルクール・カングリ大学でしか教えらていなかったマルマ・セラピーは、バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンでも、医療占星術の一環として教えられることになりました。
太陽のダシャーのインドは、自己流の占星術詐欺をこれ以上のさばらせることはしない:
占星術の名をかたる詐欺行為は増加の一途を辿っています。
多くのインターネット・ホームページやテレビ番組は、生き残りを賭けて、占星術の名をかたり、歪んだ救済法(処方)を喧伝しています。
Shr.K.N.ラオはこうした傾向をすでに数年前に予見し、こうした占星術師をポンガ・パンディットと揶揄していました。
Shr.K.N.ラオは、私たち教官にクラスをひとつひとつ廻らさせ、ウパヤをどう扱うべきかについて明確なガイドラインを出席簿に貼付させました。
そのガイドラインには、バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンでは『ブリハット・パラーシャラ・ホラ・シャーストラ』にある処方以外は教えてはならないと書かれてありました。
(ディーパック・ビサリア)