還暦: 木星と土星の周期の最小公倍数

先週から、近所の友人夫婦にインド占星術を教え始めました。

目標は、12月にBVBで開催されるインターナショナル・セミナー。
セミナーまでに、インド占星術の基本概念をざっくり把握してもらう。
そういう意図でやっています。

ご主人は仕事があるからさすがにセミナーの参加は無理だけど、
すくなくとも夫人は参加するつもりで学んでおられるようです。

第一回目の講義は、ホロスコープに関するおはなしでした。

誕生の①年月日、②時刻、③場所から、一義的にホロスコープが定まる。
このことについて、半分以上の時間をかけました。

夜7時から始めたのに、気が付いたら夜中を過ぎていました。
 
‥‥‥‥‥‥‥‥‥

けっこう受けたのが、ホロスコープの逆問題(インヴァージョン)

逆問題とは、結果(アウトプット)から原因(インプット)を類推すること。

つまり、ある人のホロスコープを見て、その人の誕生の①年月日、②時刻を求めるという問題です。(③場所は無理としても)

とはいっても、こまかく計算しましょうという無粋は避け、
だいたいの年月日と時刻を、頭だけ使ってざっくりと類推しましょう、
というおはなしです。

これをやると、ホロスコープが一気に身近に感じられるようになります。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

この種のはなしは、どこかの本に書いてあるというものではありません。
しかしある程度占星術をやっていれば、だれでも気が付いてしかるべきことがらです。

もしみなさんが先生について占星術を習っておられるのでしたら、
こういう知識が先生にあるかどうかを注意深く観察してみるといいでしょう。

こういうことがきちんとわかっているかどうかは、
先生の実力を試す試金石のひとつとなります。

といっても、賢明なみなさんにとっては、あまりにも明白なことでしょう。
ですから、こまかいことは書きません。

ここでは、(Year)について少しだけ書くことにしましょう。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

(Year)をホロスコープから求めるのに重要な鍵となる天体は、
みなさんご存じの通り木星土星です。

木星は12星座を一周するのに12年、土星は30年かかります。
この二つの天体の位置に着目するだけで、(Year)を類推することができます。

そして、これからが本題なのですが、その二つの天体の周期の最小公倍数は60年です。
すなわち還暦です。

つまり還暦を迎える年、トランジットの土星と木星は、ネータルの土星と木星と重なるのです。

これだけだと天文学です。
占星術のおはなしをしましょう。

占星術では、還暦についてなにが言えるのでしょうか?

結論から言えば、「還暦の年には良かれ悪しかれ大きな事が起きる」ようです。

たとえば、

・ニクソン大統領は還暦になった1973年、失脚しています。
・トルーマンは、還暦のときにFDRの後を引き継いで、副大統領から大統領になりました。

占星術家の場合、還暦のときに行った予言で有名になることがあるようです。

・KNラオは、還暦のときに行った予言で有名になりました。
・BVラーマンも、還暦のときに行った予言で有名になりました。
・インド建国に深くかかわったマンデーン占星術の大家、ハルデオ・シャルマ・トリデーヴィも、還暦のときに行った予言で有名になりました。

みなさんも、身近な人について検証してみてください。
いろいろと気づかれることがあるでしょう。

このように、それまでの人生で行ってきたことの集大成(結果)が、還暦になったときに現象化し、その後(老後)の人生を大きく左右すると、やや大げさに言おうと思えば言えないこともないようです。

それは、あたかもそれまで過去60年間に積んだカルマについて審判が下されるかのようでもあります。

還暦になってスキャンダルにまみれたり、評判を大きく落とすようであれば、それまでの人生について大きく反省すべき点が多々あるのではないかと言えそうです。

そこで強く感じるのは、From a distance, God is always watching us であります。

天体はサンスクリットではグラハと呼ばれます。
その意味するところは、「捕まえる」ということです。

捕まえるのか?

それは、「過去に積んだ私たちのカルマ」が「私たち」を捕まえに来るのです。
そして、そのツケを私たちに払わせるのです。

天体は、その役割をこなしているに過ぎません。
天体は、その意味で、道具(institution, instrument)でしかありません。
主体(原因)は、あくまでも私たちにあるのです。

還暦を迎えたとき、良いことが起きるように、それまでの日々を精一杯生きていきたいものです。
S.Shimizu
Calender
<
>
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 78
9 10 11 12 13 1415
16 17 18 19 20 2122
23 24 25 26 27 2829
30 31 - - - - -

全記事

Designed by 石津 花

Archive
no. of Visitors
検索
最新コメント
リンク
只今の訪問者数
現在の閲覧者数: