運命(デスティニー)と処方(ウパヤ) 3

前回までに、占星術のほんとうの目的が開運処方(ウパヤ)にはないことを書いてきました。
そして、処方(ウパヤ)に対する期待を煽るべきではないと。
すくなくともインド占星術については、そういえると私は思っています。

では、占星術を行うメリットには、他にどのようなもがあるといえるのでしょうか?
 
占星術のメリットとしては、次のようなものがあるのではないでしょうか。

集中すべきことに集中できるようになる

一般に人は、解決できそうもない問題にとらわれてしまうと、
そこから無理矢理抜け出そうとして、かえって深みにはまります。
資源や時間を無駄に費やし、かえって苦悩を深めてしまいます、

良くない占星術家は、それにつけ込んで様々な開運術を処方します。

良い占星術家は、そういう仕方のないことにハマっている相談者の意識を、本来集中すべきことに向けさせます。

次のエントリが参考になるでしょう。

ホロスコープの光と影 2

どんなことにも両面があります。
良くないことがあっても、その一方で必ず良い面もあるはずです。

なぜならば、100%悪い人生もなければ、100%良い人生もないからです。

どこかに秀でた人は、かならずどこかに大きな欠陥を抱えています。

大英帝国に一人立ち向かいインドを独立に導いたマハトマ・ガンジーは、
夫としても、父親としても、実業家としてもヘタレでした。
彼の意識は、そういうことには向かっていなかったからでした。

いまが悪くても、ダシャーが変わればやがて良くなります。

半身不随だったFDルーズベルトは、
どちらかといえば凡庸な半生を過ごしてきましたが、
40歳を過ぎて水星期が巡ってきてから頭角を現し、
ついには大統領に当選し、四期を務め、
アメリカ史上もっともすぐれた大統領の一人に列せられています。

占星術家の役割は、どうしようもないことから相談者の意識をそむけさせ、
ほんらい集中すべきことに集中させることにあります。
そういうかたちで、相談者を救うことだってできるのです。


神の祝福により問題が軽減されることもある

しかし、にっちもさっちもいかない場合があります。

重病を患い、医師からも匙を投げられてしまった場合などがそうです。
そういうときは、本人が真剣に祈ることで問題が大きく改善されることがあります。

ポイントは、1)本人が 2)真剣に 3)祈る ことにあります。

以下の書籍は参考になるでしょう。

「ASTROLOGY AND FAITH」

バールティーヤ・ヴィッディヤー・バワンで占星術を学んだギーター医師が、
医学的に救われないと診断されながらも真摯な祈りによって救われた10例について、
医学的な見地と占星術的な見地の両面で詳細なケース・スタディを行っています。


以上は占星術のカウンセリングを受ける側のメリットですが、
占星術を行う側にとっても以下のようなメリットがあると思います。

心が波立たなくなる

講義のなかでShr.K.N.ラオがはなした内容を紹介します。

「人生は光と影のくりかえしです。もしあなたが占星術に誠心誠意とりくんでいるなら、心は安定してくるはずです。どんなにうれしいことがあっても、ぬか喜びすることがなくなります。どんなに悲しいことがあっても、悲嘆に暮れることもなくなります。なぜなら、あなたは占星術を知っているからです。占星術は、心を静めてくれます。‥‥‥ もしあなたが占星術を実践していながら心が静まることがないとするならば、あなたは時間を無駄に過ごしているといえます。占星術をやっていれば、この世の中にはぬか喜びする理由などどこにもないことがわかってきます。逆に、この世の中には悲嘆に暮れる理由もないことがわかってきます。」

"Life is always a story of light and shadow. If you do astrology sincerely, you are getting mental balance. When you are happy, you are not overjoyed. When you are not happy, you are not depressed because you understand astrology. Astrology gives mental balance. .... When you do astrology, and if you do not get mental balance, then you are wasting your time. Astrology teaches you there is no reason to be highly erated, there is no reason to be deeply depressed."


カルマの法則を実感する

ホロスコープどおりの人生を送る人たちを何人も見ていくうちに、
運命(デスティニー)の存在、その背景にあるカルマの仕組みに確信を持つようになります。
それは、過去生 → 今生 → 未来生 の連綿とした輪廻の実存を実感する体験といってもいいでしょう。

それは、長期的な視点を授けてくれます。

つまり、いまの自分は過去の自分の結果であることの実感。
そして、今の努力が未来につながっていくことへの希望です。

その結果として、

たとえどんな問題に直面しても、それを静かに正面から受け止めることができるようになるし、
たとえすぐに結果が出ないとしても、信じることをたゆまず努力し続けていくことができるようになります。

ほんらい処方(ウパヤ)は、そういった心構えがあって威力を発揮できるのだと思います。

次回は、処方(ウパヤ)についてすこし書いてみたいと思います。


PS:

TPP問題、しつこく追いかけてます。

三橋貴明「韓国FTA批准について」
三橋貴明 TPPの恐るべき真実

TPPは、関税とか農業の問題ではなく、主権(Sovereignty)の問題だということですね。

ついでに、日本の対米交渉力について、どれくらい期待できるのか?

石原都知事「官庁の情報はエシュロンで米国に筒抜け」

やっぱだめそう・・・
S.Shimizu
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