【Sh.K.N.ラオが語る】 第13回 ~アカデミック占星術 vs ポップ占星術~

Shr.K.N.ラオは、占星術を

①リサーチを中心とするアカデミック占星術
②人気商売が中心のポップ占星術

の2つに分類し、ポップ占星術有害無益だといいます。

これは大事(おおごと)です。

というのは、「占い」イコール、エンターテイメント(芸能)である日本では、
ごく一部のまじめな占術家を除いて、
大半がポップ占星術師(家)に分類されてしまうかも知れないからです。
(とはいっても、Shr.K.N.ラオなんてカンケーありませんという方には、カンケーないはなしでですけど)

いや、むしろポップ占星術こそがこの国ではあたりまえ、主流です。

むしろ、

アカデミック占星術ってなに??
占星術でアカデミックってあり得るの?

というのが一般的なリアクションではないでしょうか。

あるいはせいぜいが、というか一番狡猾なのが、
アカデミックな振りをしながら、その実、ポップな占星術に軸足をしっかりおいて、
抜かりなく、ちゃっかり、がっちり、着実に有名(ポップ)路線を歩む。

たとえば、「原典を古語でそのまま読んでいる」「リサーチをしている」と公言しながら、
その成果の公表はおろか、その片鱗すらどこからもにじみ出てこない。
つまり、カッコウだけ、ポーズだけ。

そんな方々は、この世界ではよくいらっしゃいます。

だって、一般の人にはアカデミックポップもありませんから。
わかりゃしませんて‥‥ここだけのはなしだけど。

しかしそれは、占いの世界に限ったことではありません。

たとえば、中道左派を自認するマスコミや人気ジャーナリストたち。

保守(右)革新(左)のあいだで、ポジショニングとしては
どちらにも偏向しない中道を謳いながら、やや左よりの立場をとる。
それが、営業的に一番おいしい立ち位置であることを知っているからです。
リベラル派、進歩派、改革派などと自称する人たちですのことです。

こういう人たちは、自分の利益には敏感で、抜け目がない。

占術の世界も同じです。

アカデミックを装いながら、ポップの路線にちゃっかり乗る。

それが、いちばん費用対効果が高く、
やっぱりなんといっても成功の近道である。
そのことを自覚しているからです。

しかし、その成功には、多くの犠牲が伴います。

その成功によって得られる個人的な利益よりも、
それによってもたらされる諸々の広範な不利益の方が大きい。

Shr.K.N.ラオは、それをいたるところで警告しています。

占星術に限らないのですが、日本にまん延している、
いわゆる有名路線偏重の傾向、
サクセ・スストーリー礼賛の風潮に
違和感、というか危うさを感じます。

たとえば、その端的な例が、
成功しなければやる意味がない」というものです。
そしてこの成功は、多くの場合、金銭的な成功を指します。

私の友人で、評判の良い鑑定をする人がいるのですが、
知人をなどを鑑定し終わったあと、よく
「これ、本に書いて出版したら?」
といわれるそうです。

「いやぁ~そんなこと考えてません」
というと

「じゃなんで、こんなことやってんの?」
「意味がないじゃん」
ときまって問われるそうです。

発想は「金になりそうなものはすべて金にする」です。

これって、アメリカニズムの悪しき典型ですよね。

あるいは、「(占いで)一発花を咲かせたい‥」とか思う人もいるでしょう。
(花火じゃないんだから)

あっ、誤解してほしくないのですが、「お金を取ることが悪い」といっているのではありません。
サステイナブル(継続可能)な程度の経済活動は、なんにおいても必要です、避けられません。

でも、経済活動をするにもほどがあります。

経済活動が主目的となっている人たちというのは、
やっぱり占星術の発展や普及を阻害する存在になり果てている場合が
少なくないんですよね、結果的に。

そのあたりのことを、みなさんも注意深く観察するといいでしょう。

この人(占星術家)のほんとうの目的は何だ?
結局、なにをやりたいんだ?


さて、前回は本当は、この第13回のエントリをアップするつもりでしたが、
間違って第14回のエントリをアップしてしまいました。

順番が前後しますが、今回は、第13回をアップします。

関連エントリ: 【Sh.K.N.ラオが語る】



聞き手: ボーン・ポール・マンリー
収録日: 2009年10月20日
撮影・編集・翻訳: 清水俊介
 
ポール: インド占星術の人気が高まりつつありますが、それについて危惧すべき点などありましたらお教え願えないでしょうか?

なんでもそうですが、いったん人気が出はじめると、
アカデミックな秀逸性と光沢を失います。
ポップ・カルチュアのひとつに堕して、低俗化が進みます。
それはクラシック音楽ポップミュージックの違いに対比できるでしょう。

その違いがわかりますか?

秀逸でアカデミック古典占星術は、
テレビや新聞・雑誌・インターネットに氾濫するポップ占星術とは比較になりません。

ポップ占星術は、低俗です。
ポップ占星術には、存在意義すらありません。

このように、高度なアカデミック占星術が、
安易なポップ占星術に堕してしまう危険性は
常にあります。

このような危険性に対抗していくためには、
ある段階で、法規制を世界中に巡らす必要があります。

そうでもしないと、「悪貨が良貨を駆逐する」かのような低俗化の傾向は、
早晩、アカデミック占星術を深く浸食してしまうでしょう。

一般の人たちには、
ポップ占星術と古典的なアカデミック占星術は同じに見えるでしょう。
しかし、それらはまったく別物です。

ポール: だれでもかんたんにウェブサイトをつくって、そこでなんとでも名乗でる時代になりました。

そうです。
(占星術について)バカげたこと、間違ったことが、まことしやかに喧伝されています。

たとえば、いわゆる代々占星術家の家系(パランパラ)に属すると名乗る人たちがいます。

そういう人たちによって、たとえば、ジャイミニ・システムはねじ曲げられてしまっています。

バカげたセオリーが氾濫しています。

カーラサルパヨーガが広まり、一部の人たちにとって大きな収入源になっています。

このようなことがいたるところで起きています。

これが、アメリカ、ロシアなど、いたるところで隆盛するポップ占星術です。

いまでは宝石がレメディとしてあたりまえのように処方されています。

これもナンセンスです。

このようなことは、どの古典書にも書いてありません。

だから、ポップ占星術は制限されるべきです。

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