教えないガマン

前回の続きです。

"Yogis, Destiny and the Wheel of Time" by Sh. K.N.Rao

この本は、1章~7章がインド占星塾で訳出され出版されています。
『星を見つめる聖者たち』というタイトルです。

今回、みなさんに紹介したい部分は、10章にあります。

これも訳出されてホームページに掲載されあります。
興味のある方は参照されると良いでしょう。

引用先: 「星を見つめる聖者たち」10章 ~私のジョーティッシュ・グルⅡ⑨~

よけいなお世話かも知れませんが、占星術の講座を持っていたり、ホームページを運営されている方にとっては、参考になるかも知れません。
 
秘儀

1990年のことです。東インドに住む友人がわが家に泊まりに来ました。彼はサンスクリット学者であり、政府の役人であり、占星術家であり、家長であり、サンヤーシ(というのは、彼はサフロンのローブをまとい、弟子を持っていたから)でした。ある日、彼は自分の娘のホロスコープを見せてくれました。私はそれを見て、彼女の結婚には問題があるが、それが離婚に結びつくかどうかは、十分に検討しないと予見できない、と伝えました。彼が電話でそれを妻に伝えたとき、ちょうど彼らの娘が夫(義理の息子)によって家を追い出されたばかりでした。

そこで彼は、なぜ私がこのような親子の因果関係に基づいた分析方法について本を書かないのかと聞いてきました。私は彼に、ヨーギーでもある私のジョーティシュ・グルから言われていたことを伝えました。

占星術の知名度を高めるのはとてもよいことです。なぜなら、それにより、占星術が、じゅうぶんに発展した超科学として認知されることになるからです。実際、占星術はそのとおりなのです。しかし、一部については秘匿しておいたり、値しない人たちには占星術を教えないことも必要です。そうしないと、そういう教えが節操のない占星術家の手に渡ってしまうからです。そして、そういう無節操な占星術家が多いのも事実なのです。

※1 インド占星塾の訳をできるだけ変えずに掲載しましたが、やむをえず私が修正したところがいくつかあります。
※2 「無節操な占星術家」とは、自分を高く売るためには、いかようにも言説を翻し、どんな言葉も弄することのできる占星術家のことです。「占星術を広めるため」「人のため」と言いながら、自分を売り込むのに熱心な人たちのことです。わかりやすくえば、知らないのに知ったふりをする、できないのにできるふりをする、やっていないのにやっているふりをする「不正直・不誠実」な占星術家のことです。


Secrecy

Sometime in 1990, a friend of mine from eastern India, a Sanskrit scholar, government servant, astrologer, householder, 'sanyasi' (since he wears saffron robes and has disciples) stayed with me.

One day he described the horoscope of his daughter and I said that there was tension in her married life and unless it was closely examined it would be difficult to predict whether it would lead to separation or not. He told me that he had talked to his wife on the phone and had learnt that his son-in-law was driving his daughter out of his house!

Then he asked me why was I not writing a book about such interlined interpretations. I told him that my yogi jyotish Guru told me that spreading astrological awareness was very good, as it gave to astrology the prestage of a fully developed super-science, which it is, yet keeping some secrets and teaching them only to very deserving ones, was necessary lest it fell into the hands of unscrupulous astrologers who were many.

‥‥‥‥‥ 最後に、清水のひとこと ‥‥‥‥‥‥

無節操な占星術家」とは違いますが、勉強不足な占星術家も困りものです。
(もちろん、無節操不勉強な占星術家は、最悪です、災い[メナス]です。)

勉強とは不思議なのもので、勉強すればするほど、まだまだ勉強が足りないと思えてきます。
それとは対照的に、勉強不足な人ほど、自分は足りていると思いがちで、人に教えたがるものです。

そういう勉強不足な占星術家は、いつの時代でもどこにでもいるし、最初はだれもがそうです。
しかし、そういう人たちが人に教え始めるとなると話は別です。

Shr.K.N.ラオは、それについてつも憂えています。
(というか、言っても聞かないのでもう諦めかけていますけど)

教える本人には、おそらく悪気はないのでしょう。

だから自覚がないし、そういう人に限ってへんな信念もあるので、
かえってダメージを大きくしがちです。

無知のままで教え始めると、無知が拡散してしまい、結局、占星術が大きくダメージを被る
そういう道理は、説明するまでもありません。

習う立場にしてみれば、インド占星術を習っているつもりでも、
習う先生を間違えたがために、似ても似つかぬ別物を習っていた。

そういうことは、世界中どこにでも見られる共通の問題です。

つまり、「教えてほしいといわれたから、教えた」ではすまないこともあるのです。
上のはなしとも共通してきますが、教えないガマンも、
ほんとうに相手のことや占星術のことを考えるなら、必要になってくるのです。

このようなことは、事が始まるとき、つまり黎明の時期には、ありがちです。
しかし、いつまでも放置しておくわけにはいきません。

BVBは、このような混乱状態を是正するために、
2010年、インターナショナル・セミナーを開始しました。

私も、これまで占星術を学ばせて頂いたBVBへの恩返しとして、
正しいインド占星術にできるだけ多くのみなさんが接することができるよう
BVBから先生方を日本に招聘するなどのお手伝いをさせて頂こうと思っています。

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