ヴィシュヌ・サハスラーナーマ(解説)



『ブリハット・パラシャラ・ホラ・シャストラ』で、聖仙パラシャラは、惑星の傷を癒す最も効果的な処方としてヴィシュヌ・サハスラーナーマ(ヴィシュヌ神の千の名前)を唱えることを何度も薦めています。
「長寿を得、悪影響をなくすもっとも効果的で利益のある処方は、ヴィシュヌ・サハスラーナーマを唱えることです(The most effective and beneficial remedial measure for the prolongation of longevity and to obtain relief from other evil effects is recitation of Vishnu Sahasranam)」ch 56 verse 30

聖仙パラシャラは、これをテキストのなかで10回以上繰り返しています。

「上記の悪影響をなくす処方は、ヴィシュヌ・サハスラーナーマを唱えることです(The remedial measure to obtain relief from the above evil effects, is recitation of Vishnu Sahasranam)」 ch 59 verse 77

シュリKNラオは、ヴィシュヌ・サハスラーナーマの強力な推進者です。彼は、これを毎日唱えるだけでなく、被鑑定者にも勧めています。

昔から、サンスクリットを学ぶ者はヴィシュヌ・サハスラーナーマを暗記するよう求められることがありました。もちろん唱えるスピードにもよりますが、ヴィシュヌ・サハスラーナーマを1回唱えるのに、だいたい20分かかります。唱えるのが一番効果が高いのですが、録音を再生してそれを聞くだけでも大きな恩恵があります。また、意味がわかるように対訳テキストを読んでも効果があります。あるいは、ヴィシュヌ神の名前のひとつを取り出してその意味合いについて瞑想するのも効果があります。たとえば、ヴィシュヌ・サハスラーナーマの最初の名前は「ヴィシュワン(Vishwam)」ですが、それには「すべて」という意味があります。この名前の意味合いを瞑想課題とするのもいいでしょう。

ヴィシュヌ・サハスラーナーマは偉大な叙事詩『マハー・バーラタ』でも触れられています。クルクシェトラの闘いで死の床にあるとき、聖仙ビーシュマはヴィシュヌ神の1000の名前をユッディシトラに伝えました。ユッディシトラはビーシュマに次の質問を投げかけました。

① 全宇宙における唯一神とはだれのことでしょうか?
② だれもが目指すべき最終ゴールはなんでしょうか?
③ 称賛し崇拝することで人間に善を達成させる神とはだれのことでしょうか?
④ 人類に救済と繁栄をもたらすことのできるダルマのかたちとはなんでしょうか?
⑤ 衆生が生死の輪廻から脱却して自由を勝ち取るためになにを唱えるべきでしょうか?

聖仙ビーシマは、人類はヴィシュヌ・サハスラーナーマを唱えることであらゆる悲しみから解放されることができると答えました。

「名前を毎日聞き、名前を毎日唱えるなら、どこへいっても悪にまみえることはないであろう(That man who hears the names every day or who recites them every day, never meets with any evil either here or hereafte)」

ヴィシュヌとは、「あまねく広がる神性」です。聖仙パラシャラが『ブリハット・パラシャラ・ホラ・シャストラ』のなかで薦めるヴィシュヌ・サハスラーナーマのように、他にもサハスラーナーマ(1000の名前)があります。しかし、プジャ(崇拝)、慈善活動、ヤッギャ(護摩)、マントラなどの処方のなかでもとりわけ、ヴィシュヌ・サハスラーナーマを聖仙パラシャラは重視しています。
S.Shimizu
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