11ハウスのなぞ──吉?それとも凶?(その1)

from the Discussion Board on Friday Mar 24, 2006

【質問】

11ハウスは、ルーラーが機能的に凶星化するハウスのひとつといわれています。しかし、『ブリハット・パラシャラ・ホラ・シャストラ』(26章バー ヴァ・ロードの影響)や他の古典には、11ハウスのルーラーは在住するハウスに対して肯定的な結果だけをもたらすように書かれています。これはどういう ことなのでしょうか?
【回答】

おっしゃるとおり、混乱しますよね。11ハウスのルーラーは、アセンダントがどこにあろうとつねに機能的凶星です。しかし、11ハウスに在住する惑星 は、吉星であれ凶星であれ、良い配置であるとされています。ウパチャヤ・ハウス(3,6,10,11ハウス)にはとくに凶星が在住するのがよいとされて います。また、ドゥシュタナ・ハウス(6,8,12ハウス)のルーラーとくらべて、11ハウスのルーラーの凶意は限定的です。11ハウスになにが在 住しても、それは潜在的に利得・収入、とくに副収入を表します。11ハウスのルーラーが4ハウスに在住するなら、たとえば、不動産を通した収入を意味 しますね。

11ハウスはトリシャダヤ・ハウス(3,6,11ハウス)のひとつです。トリシャダ・ハウスは、しばしば見逃されます。11ハウスの性質は、貪(むさぼ)りです。なぜなら、11ハウスはカーマ・ハウス(3,7,11ハウス)のひとつだからです。

シュリKNラオが編集した『Advanced Techniques of Astrological Predictions』のなかで、BPマラヴィヤは『The Mystic Trio in Astrology』というすばらしい論文を書き、トリシャダ・ハウスについて『バガヴァッドギータ』から引用して、下記のように説明しています。

"Tri-vidham narakasyedam dvaram nasanam atmanah
kamah, krodhas tatha lobhas tasmad etat trayam tyajet."


「欲望、怒り、貪り──これらは、地獄に通じる三つの門であり、魂を破壊する。それゆえに、これら三つを断たなければならない」Ch 16 verse 21

BPマラヴィヤは、欲望、怒り、貪りがトリシャダヤ・ハウス、すなわち、それぞれ3ハウス(欲望)、6ハウス(怒り)、11ハウス(貪り)によって表されているとしています。これらのハウスは、スピリチュアルな成長にとって重要なハウス(9,12,5ハウス)の正反対に位置しています。11ハウスは最後のトリシャダヤ・ハウスなので、最もパワフルです。BPマラヴィヤは下記のように述べています。

「収入や成功は、どれも次の努力の動機となる。収入が多ければ多いほど、貪欲になる。足るを知ることによってのみ、貪り(Lobha)をコントロールすることができる。そして、足を知ることは、第5ハウスによって表される識別(Viveka)に根ざしている」

5ハウスは、11ハウスの正反対に位置します。5ハウスは、識別と知恵を表し、11ハウスのカウンターバランスとしての役割を果たします。
S.Shimizu
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